「スッキリわかるSQL入門」を読んで
はじめに
「スッキリわかるSQL入門」を読了したので、感想を書いていきたいと思います。
良かったところ
環境構築が不要であること
プログラミングやSQLの学習参考書などではどうしても環境構築というものが必須となりますが、本書ではdokoQLというサイトが付属で使用でき、ブラウザでSQLを実行できる環境が最初から整っているのですごく親切だなと感じました。初心者にとっては環境構築でつまずくことも多いので、環境構築が不要な点は本書の最大のおすすめポイントです。
RDBMSに依存しない汎用的なSQLを学ぶことができること
RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)といえば、MMySQL、PostgreSQL、MariaDB、Microsoft SQL Server、Oracle Database など様々のものがありますが、それぞれの製品に依存しない汎用的なSQLを学ぶことができるのは本書の良い点だと思います。もちろん、プロジェクトによっていずれかの製品を使用することになるので、その製品独自の記法を覚えることも必要にはなりますが、その前に汎用的なSQLを習得できることは自身の理解の核になるものなので、本書はSQLの入門本としてはピッタリだなと感じました。
学んだこと
トランザクション
トランザクションの中でも様々な種類があることはあまり意識したことはなかったので、非常に勉強になりました。実際にアプリケーションを作成する場合はSQLやバックエンド側でトランザクションをどのように制御するかを実装をしていく中で考えていくことになると思うので、SQLの入門本でトランザクションの分野まで勉強できることは本書のおすすめポイントの一つです。
難しかったこと
テーブルの設計
SQLは業務でも使用しておりますが、テーブルの設計の経験はあまりないため、本書の「第12章 テーブルの設計」は少し難しかったです。しかし、データベースの設計作業として、概念設計→論理設計→物理設計という流れの中でそれぞれどのような作業を行うのかをイメージすることができるようになりました。本書はあくまでもSQLの入門本となるのdで、詳しいテーブルの設計についてはまた別の書籍で学習する予定ですが、テーブルの設計にまで踏み込んでいるのは流石だなと感じました。